ちょっぴり切ない話 1
小学一年生の時
近所に
駄菓子屋があった。
初めての駄菓子屋だったので、ワクワクした気持ちで
狭い店内を見て回り、
何を買おうか悩みながら楽しかった。
悩んだ結果
「くじ引きガム」
を買った。
はっきり覚えてないが
当たったんだと思う。
そして、この中から景品を選んでいいか、おばさんに聞いた。
他の子供とも会話をしてたので、曖昧な返事。
大丈夫だと思い適当に景品を選んで店の外に出た。
しかし、景品が
間違ってたらしい。
おばさんが走って来て
思いっきりビンタされ、
僕は地面に倒れこんだ。
みんなが見てる前で
泥棒扱いされ
ひどく怒られた。
ビックリして泣いてしまい何も言えなかった。
間違った僕が悪いが、ビンタした後に鬼の形相で色々聞かれても、怖くて、涙が止まらなくて、何も答えられなかった。
6才の子供ですから。
それ以来
他の駄菓子屋や、スーパーに行く時は、万引きする子供に思われないか、考えるようになった。
大人に怯える神経質な子供になっていった。
ガキの頃の
切ない思い出です...。